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  • 執筆者の写真足長おじさん

バリの日本社会

更新日:2020年11月2日

皆さんボンジュール


K8かいです。いかがお過ごしでしょうか?


今日は、まだ行えていない幻のバリ勉第2回について書いていこうと思います!


私たちK8は2月にバリにいくと言うことでバリにおいて、日本人の方々がどのような社会を形成しているかについて興味を持ったためそれについて勉強しましょう!!



さぁ、バリの日本人社会ですが、これを知るにはまず日本にて海外移住者がどのように変化してきたのかを知る必要があります。


歴史的に見ると大規模な海外移住がなされてきたのは、明治のハワイへの移住や、昭和のブラジルや満州移民など「国策移民」が盛んでした。しかし、戦後の高度成長を機にそれが「企業移民」へと変化しました。


一方1990年代くらいから労働移民とは性格を大きく異する「ライフスタイル移民」や「文化移民」が出現!これが何かというと、とりわけ女性の間に多く見られ「女性の生き方の多様性や自由なライフスタイル、男女平等の権利を求めて海外に移住した人々」と言う風に説明できます。つまりは、経済的理由ではなく、文化的、精神的理由で海外に移住する人々のことを言います。国家とか企業とかを背負わない「選べる移動」であり、まさにグローバル化の時代の移動かなと。


バリ島にも1994年ごろからこのら「ライフスタイル移民」が急増!それまで150人程度しかいなかった日本人定住者も今では2700人まで増え、日本人社会を作り上げました!

性別・世代別でみるとインドネシアの首都、ジャカルタでは40〜60代の男性が多いのに対し、バリでは30代、40代の女性が圧倒的に多く、その子供たちも多い。このことからいかに「ライフスタイル移民」が多いかわかりますね。



そんなバリ島にて、日本人会と呼ばれる組織があります。1989年から始まった組織であり、元々は日本語補習校の設立のために作られました。最初はJICAや企業関係者、バリに住む日本人たちと家族でスタートし、現在はスポーツ大会や、盆踊り、大運動会、忘年会の他に、各種セミナー(インドネシア語講座、茶話会などなど、、、)多岐にわたります。


しかし、近年若い人の組織離れが見られ、会員数の現象が続いています。理由としてはかなり硬い組織であるため、自由にやりたいと意識の強い若者が、近年多いためです。また若い人たちはインターネットで情報が簡単に手に入れることできるため、組織の存在意義が薄まってきています。このこともあり近年、硬い組織の日本人会は、もはや日本人社会の中心ではなくなってきていて、小さなネットワークが重畳的に作られているネットワーク型の社会に移行しつつあります。


この日本人会の衰退は日本人ネットワークからもれる大人たち、リタイヤして年金生活送っているシニアたちの孤立化のリスクを増加させています。


この孤立化するリスクを抱えている大人たち、シニアたちを網羅するようにセーフティネットの張り替えが必要な時代に直面しているが、新しい形はまだ見つかっていません。


バリの日本人社会が若い女性たちによって作られてきたなんて面白い話ですね!また日本の海外移住者の歴史的変化も相まって興味深いことを知れました!


では!


〜完〜


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